ricseclab / coresight-decoder Goto Github PK

Ptrix (afl-pt)で提案されているPT trace packet向けのbitmap updateの機能追加を希望します．
目的はデコードの高速化です．

説明は論文の3.3.2にあり，実装としては

• https://github.com/junxzm1990/afl-pt/blob/master/afl-2.42b/pt_mode/pt_proxy/pt_parser.h
• https://github.com/junxzm1990/afl-pt/blob/master/afl-2.42b/pt_mode/pt_proxy/pt_parser_fast.h
  が参考になると思います．

たまにアドレスが0のトレースが含まれることがあり，ライブラリ側で終了されてしまうとトレーサでハンドルできないため，修正をお願いしたいです．
エラーを伝搬できると良さそうなのですが，うまい修正方法が分からずIssueを立てました．

When I utilize the coresight-decoder to decode the trace data produced by ETMv4 on Juno R2, I find that the decoder can't identify the Long Address 32-bit ISO Long packets with the header 0b10011010.

背景

AFL++ CoreSight modeは現状QEMU modeより少し速い程度でPtrixのように高速とは言えない．ハードウェアによるトレースを利用している利点を生かすためにはさらなる高速化が必要．

gprofでプロファイリングを見るとdeformatTraceData(unsigned char const*, unsigned long, unsigned char)の実行時間が支配的となっている．

機能

Ptrixでは開始時にデコーダスレッドを立ち上げ，実行時にある程度トレースが溜まったらデコーダに通知して逐次的にデコードしてカバレッジのビットマップを更新している．これと同じような動きを実現したい．

1. トレーサがデコーダスレッドを生成
2. トレーサはETRのバッファの書き込み状況をpollingで監視してある程度溜まったらデコーダにトレースのバッファへのポインタと大きさを渡してデコードを依頼
3. デコーダはデコードしてカバレッジビットマップを更新

逐次的なデコードは現在のエッジカバレッジからビットマップを更新する方法では実現できないはず(トレースの途中の状態では完全なエッジカバレッジを構築できない，という認識)．そのためPtrixにあるPT-friendlyなフィードバックに変える必要がある(Issue #4)．

実装の進め方

前提としてIssue #4の機能が必須なのでそちらの実装を先にお願いしたいです．スレッドなどについてはトレーサ側で管理するのでAPIの大枠は @retrage で作る形で進めたいと思います．

Jetson Nanoでトレースを取得すると以下のように"Address & Context"パケットが生成される．

Idx:68; ID:13;  I_TRACE_ON : Trace On.                                          
Idx:69; ID:13;  I_ADDR_CTXT_L_64IS0 : Address & Context, Long, 64 bit, IS0.; Addr=0x00000055711556B0; Ctxt: AArch64,EL0, NS;
Idx:80; ID:13;  I_ATOM_F2 : Atom format 2.; EE                                        
Idx:81; ID:13;  I_ADDR_L_64IS0 : Address, Long, 64 bit, IS0.; Addr=0x0000007F84492640;

Jetson対応を行うにはこの種類のパケットのデコード対応が必要である．

"Address & Context"パケットについてはETMv4 Specification IHI0064H.a 6-298に仕様が記述されている．

インターフェースの変更により、zerooneテストが実行できなくなっている。
簡単な修正で実行できるようになると思う。